手元供養:故人を身近に感じたい オブジェでしのぶ「手元供養」広がる
「亡くなった後も大切な人と一緒にいたい」。遺骨や遺灰を納めたオブジェ、加工品を手元に置いて故人をしのぶ「手元供養」が広まっている。いつまでも故人を身近に感じられることが人気の理由で、遺骨を加工したダイヤモンドや遺骨入りペンダントなど関連品も次々と開発されている。31日から多摩市で手元供養品を集めた展示会が開かれる。
NPO法人「手元供養協会」(京都市)によると、手元供養は約10年前に考案され、4年前から急速に普及した。「仏壇や位牌(いはい)より身近に感じられる」「お墓が遠いので遺骨を近くに置きたい」「海洋散骨したが、手を合わせる場所がない」など理由はさまざまだ。
普及に伴って増えた手元供養品には、遺骨の一部を収納するタイプと遺骨を加工するタイプがある。収納タイプには地蔵や卵の形をしたオブジェ、ペンダントなどがある。加工タイプにはダイヤモンドがあり、牛乳パック1個分ほどの遺骨から炭素を取り出し、高温高圧で結晶化させる。値段は0・2カラットで40万円という。協会の推計では、年間1万人以上が手元供養品を購入しているという。
協会は31日と6月1日の2日間、多摩市落合1の新都市センターホールで企画展「手元供養展in多摩」を開く。手元供養品100点を展示、葬儀に関する無料相談や講演会を実施する。問い合わせは同協会関東事務所(03・3846・4380)まで。【堀智行】
毎日新聞 2008年5月18日 地方版
