「死は旅の始まり」、中国少数民族ミャオ族の洞窟内墓地

6月2日 AFP】(写真追加)中国南西部の貴州(Guizhou)省のHuaxiqu村にあるミャオ(Guizhou)族の洞窟内墓地。ミャオ族はモン(Hmong)族とも呼ばれる、ベトナム国境沿いに暮らす中国の少数民族。この墓地の起源は約600年前にさかのぼるという。((c)AFP

このミャオ族の洞窟に埋葬する習慣は「岩洞葬俗」と呼ばれています。

洞窟の高さは約10m、幅10数m、奥行きは200mで、380あまりの棺が置かれているそうです。

ミャオ族には「霊魂崇拝」の観念があり、人の死後も霊魂は不滅だと考えられています。そのため、人が亡くなると、祈祷師が示す「風水宝地」(縁起のいい場所)にしたがい、祖霊の地である平地か鍾乳洞に亡霊を呼び戻し、祖先とともに鎮魂します。

また、旧習にしたがい、徳と名声が高く、寿命をまっとうした故人は、一族の族長会議の同意のもとで、ひつぎを祖霊の眠る洞窟に移すことができるそうです。

しかし、若くに亡くなった人や正常な最期をとげられなかった人だけは洞窟に埋葬することはできず、土葬にされるといいます。

また、ミャオ族にとって洞窟は「故人の安息地」であるほか、若い恋人たちが会う場所にもなっています。旧正月の1月4日から8日は、ミャオ族の若い男女が盛装して洞窟内で笙を吹いたり、踊ったりする伝統的な「跳洞節」を行うそうです。